子どもの脳をどう育むか?「これからの子ども達がAIに負けない充実した幸せな人生を送るための3つの方法」

健康

こんにちは、お寺の住職・保育園の園長をして15年目のしゅうじょうです。

先日、京都市保育連盟主催の保育フェスタ・子育て講演会にスタッフとして参加してきました。

今回の子育て講演会での講師の先生は『ホンマでっか!TV』(フジテレビ)や『所さん!大変ですよ』(NHK)などの多数のTV番組に出演されている。脳科学評論家である澤口俊之(さわぐちとしゆき)先生です。

今回の講演会のテーマは、「子どもの脳をいかに育むか」でした。

結論から言うと・・・

子どもの脳を育むには前頭前野(人間性知能HQ)を鍛えるとよい。

そして、前頭前野を鍛えるのには幼少期での遊びと身体運動がとても大切!!ということでした。

これからはAIに仕事を奪われる時代になる

これからの時代は、AI(人工知能)技術が発展し、あらゆる場面でAIの導入が進んでおり、AI技術の発展でAIやロボットに関する技術が今のまま進歩を続けてビジネスへの活用が進むと、数ある職業の内、日本の労働人口の約半数が携わっている職業の仕事が10~20年後にはAIで代替可能になると言われています。

特に、野村総合研究所が発表した2015年のレポートには

10〜20年後には日本の労働人口の約 49%がAI(人工知能)等で代替可能になるということでした。

AI(人工知能)やロボット等による代替可能性が高い労働人口の割合は、

  • 日本:49%
  • アメリカ:35%
  • イギリス:47%

と、日本が最も高いという結果も算出されています。

AI(人工知能)に今までの仕事の大部分を取って代わられる時代になる中で、AIに代替されない仕事とは創造性・協調性・非定型的な業務であり、それらの仕事はこれからもAIにでも代替できない仕事になる。

創造性・協調性に溢れた子どもに育てる3つの方法

そして、これからの子ども達がAIに負けない創造性・協調性に溢れた、充実した幸せな人生を子どもたちが送るための3つの方法

友達との集団遊び

・身体運動(ウォーキングとジョギング)

・家庭での親子の会話や絵本の読み聞かせ

この3つの方法を実践することで子どもの前頭前野(人間性知能HQ)を鍛えられるそうです。

子どもの知能が高いというのは、つまり、環境に適応する力があるということで、人類は昔から脳を使って、過酷な環境に適応してきた。

そして、その知能を担う脳の監督役が『前頭前野』になるのです。

この『前頭前野』を鍛えることで、AIに負けない創造性・協調性豊かな好奇心が強い、本当にかしこい子を育てることができるのだと、澤口先生は言っておられました。

脳の成長は早く8歳で脳は95%成長する。だから大人になってからは脳を鍛えるのでは遅く、幼少期での働きかけが最重要になってくる。そして、特に4歳から5歳が脳の成長のピークになる。

だから、8歳までに『前頭前野』を鍛えることが最重要になるのだそうです。

脳にとって悪いこと・良いこと

講演会の中で、「脳にとっての悪い行為」「脳にとっての良い行為」を説明され

脳にとって悪い行為は、

  • スマホやテレビゲーム
  • DVDやタブレットなどの視覚教材を使用しての学習
  • 電子玩具(おもちゃのピアノなど)

をあげており、スクリーンタイム(スマホのアプリなどを見る時間)は脳の発達を妨害する。また、スマホやテレビの見過ぎで子どもの発達障害を引き起こす可能性があるとも言われていました。

逆に脳にとって良い行為は、

友達との集団遊び

身体運動(ウォーキングとジョギング)

会話や絵本の読み聞かせ

先程あげた、この3つの方法が脳にとって最高の行為になると澤口先生は言っておられました。

この3つの中で特に重要なのが、身体運動(ウォーキングとジョギング)のような有酸素運動が特に大切で人間性知能HQ(前頭前野)の向上・発達の王道は身体運動しかないらしいです。

昔からよく遊ぶ子はかしこくなると言われるように、ただ一人で遊ぶのではなく、思いっきり自発的に友達との集団遊びを楽しむ子が環境に適応しつつ適応力を伸ばせる子どもになる。

また、外遊びを多く経験させることとで社会的協調性を育むことができる。そして、外遊びは少し危険をともなう外遊びの方が子どもの創造性・社会的スキル・レジリエンス(困難をしなやかに乗り越え回復する力)を育てることができる。

絵本の読み聞かせは科学的な幼児教育法として一番いい方法だという研究結果も出ている。また、親子の会話もとても大切になる。親子で会話するほど子どもの言語能力と前頭前野が発達する。

言葉の分からない赤ちゃんでも、

あなたのことが大好きと伝えると→脳波が上がる

あなたのことが嫌いと伝えると→脳波が下がる

という実験がある。

また、鉛筆を使って、紙に書くことでも脳がより活動し記憶が改善する。

習い事はピアノ一択!!

講演で一番面白かったのは、習い事は3歳ごろからのピアノの一択しかないと澤口先生が言っていたことで、質問者が「そこをあえて他の習い事はないですか」と質問しても、「ピアノしかないです。習い事はピアノ一択!!」と質問者を圧倒していました。

実は、東大生の多くがピアノを習っていると、よくいわれる。実際にそれを示す調査結果も多く、東大生100人にアンケートを採ったところ、

ピアノをやっていたのは47人。そのほか16人がバイオリン、エレクトーンなどの音楽教室に通っていたというから、音楽系全体でいえば6割を超える。一般的に、何らかの楽器を習っている小学生の割合は約4人に1人。これは少なくともこの20年間くらい変わらない傾向だ。それに比べると、東大生の楽器率は倍以上ということになる

TBSの「グッとラック!」という情報番組でも「東大生の習い事、2人に1人がピアノ」という内容をやっており、

ピアノを習うことで、

左右の指がそれぞれ違う動きをする→脳を活性化する

発表会に向けて練習する→努力・忍耐力を養う

発表会で演奏→勝負強さ・集中力が高くなる

といったことが特集されていて面白いなと思いました。

まとめ

今回の澤口先生の講演会を聞いて、脳の発達には運動することが大切なことを再認識して、うちの子ども達にも勉強をさせるよりも体を動かすことを大切にしようと思いました。

また、体育遊びや運動あそびなどの知識ももっと勉強していきたいと思いました。

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