簡単に相手の心を動かせるコーチングテクニック②~チャンクダウン~

おすすめ本紹介

こんにちは、「しゅうちゃん」ことお寺の住職・保育教諭をして15年目の秀乗です。

お寺の住職・こども園で働く中で、檀信徒様との対人関係子ども達への指導でコーチングテクニックがかなり役に立っていると感じます。

コーチングを知る前は「檀信徒様と話をするのがちょっと苦手だな」、子どもに対しても「何で自分の言うことを全然聞いてくれないのだろう」と悩むことが多かったですが、コーチングのテクニックを使うことで、これらの悩みがかなり少なくなったと感じます。

職場での人間関係や子育てで悩んでいる方が、コーチングのテクニックを知ってもらうことで、少しでもこれらの悩みが解消されると嬉しいです。

今回のコーチングテクニックは『チャンクダウン』です。

コーチングとは?

コーチングとは、対象者の自主性を促し、能力や可能性を最大限に引き出しながら、目標達成に向けてモチベーションを高めるコミュニケーション技術です。

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しゅうちゃん、おすすめのコーチング本『新・コーチングが人を活かす』です。コーチングテクニックが分かりやすく解説されていて、とても良い本なので興味を持たれた方はどうぞ。

コーチングとティーチングの違い

ティーチングの定義

ティーチングはその名の通り、先生が生徒に授業を行うように経験豊富な人が、経験が浅い人を相手に自分の知識やノウハウを伝えるという手法です。

ティーチングにおけるコミュニケーションのスタイルは、指導者から指導を受ける側への一方通行となります。

また、ティーチングは指導者側が明確な答えを持っているという前提で行われることが多いです。 1対1で行われることもありますが、1対大人数の講義形式で行われることもあります。

コーチングの定義

コーチングは、対話を通してコーチングの受け手が、自ら答えを導き出せるようにサポートする指導の手法です。

コーチングにおけるコミュニケーションスタイルは、コーチする側とコーチングを受ける側が双方向となります。また、コーチングは指導を受ける側が答えを持っているという前提で行われることが多いです。

コーチングは基本的に1対1で行われ、相手に適切な質問を投げかけることで、本人の力で正解を導き出せるよう手助けをしていくものです。 ティーチングとは異なり、人間関係をしっかりと築き上げていく中で相手のやる気を引き出し、本人の努力をサポートしていく手法になります。

チャンクダウンとは?

コーチングの鉄則は

『相手の発見を促し、安心して人を動かすこと』です

コーチングで最も大切なことは、「発見を促すこと」とコーチングに関する書籍には多く書かれています。

「発見を促すこと」とは相手の中にある、相手さえもそこにあると気付いていない内側の情報を「一緒に探索」し、見つけ出すというのがコーチングの基本になります。

今回は紹介するコーチングテクニックは「チャンクダウン」です。

『チャンクダウン』というのは物事をより小さな塊(かたまり)でとらえ、塊をほぐすということになります。

人は過去の自分の体験を1つのチャンク=塊(かたまり)、にして脳の中にストックする傾向があります。

例えば、「旅行どうだっと?」と聞いたときに

いきなり具体的に

「あそこと、あそこに行って、こんなことをした」と話し始める人はあまりいないと思います。

とりあえず、

「すごく楽しかった」とか「まぁまぁだった」とか、その体験を代表する1つの言葉で答えると思います。

特に、相手との関係に安心感が少なければ少ないほど、このような答えになる傾向があります。

ところが、相手の抽象的に答えに対して

「そうですか」と一言で返して終わってしまったり、

「〇〇っていいところだよね。僕も去年に家族と行ってとても楽しかった」といきなり自分のことを話し始めては、

相手の話の中身(チャンク)を知ることは永遠にできません。

ではどのようにすれば、相手の話の中身を知ることができるのでしょうか?

チャンクダウンを活用する方法

相手の話の中身を知ることができるコーチングのテクニックが

『チャンクダウン』=『塊(かたまり)をほぐす』というスキルになります。

相手の言葉の塊を具体的な言葉の質問によってほぐしていってあげるテクニックになります。

例えば、

「あの案件どうなっている?」という問いかけに

「ちょっと上手くいってないんです」との答えが返ってきたとき・・・

「上手くいってないじゃ、分からないだろう」と詰問しているなら、相手が上手くいっていないことの中身を知ることは難しいです。

「上手くいっていないというのは、具体的にどこが?」、「具体的にどんなところに難しさを感じているのか?」

などの質問に変えるのがベストです。

《コーチングテクニック(チャンクダウン)
×悪い質問
「上手くいってないじゃ、分からないだろう」
「なんで、そうなったのか?」

※「なんで」という質問は基本的に悪いことをしたときにする質問になるので、答える側は怒られない方法を選んで答える傾向にある。質問するときは、できるだけ「なんで」より「何」を使うようにする。

〇良い質問
「上手くいってないというのは、具体的にどこが?」
「具体的にどんなところに難しさを感じているのか?」
「何を工夫したら、もっと良くなると思う?」

「相手の固まった言葉を受けて、それをほぐす。また塊を見つけてほぐす」を意識して話を心掛ける。

「相手の話を自分の頭の中にどんどん絵に描いて、置き換えていく」というプロセスの中で

まだここは絵にははっきりならないなという部分を具体的に質問して、返していく。

これを繰り返すことで、相手のチャンク(話の塊)の中身を詳細に知ることができます。

そして、このチャンクダウンを使用することで、相手はとても深く聞かれたなと感じ、信頼関係を築けるのです。

まとめ

今回は『チャンクダウン』を紹介させていただきました。

『チャンクダウン』とは物事をより小さな塊でとらえることいいます。

コーチングは何か難しいことをするのではなく、基本的には「相手の発見を促し、安心して人を動かすこと」になります。

「自分にはできない」ではなく、まず、「やってみる」ことが大切です。行動を起こさないと何も始まりません。

これから、いくつかのコーチングテクニックを紹介していきますが、

これらのコーチングテクニックを実践してもらうことで、職場や家庭での人間関係が良くなり、皆さんが幸せで充実した生活をすごしてもらうきっかけに繋がれば嬉しいです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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