こんにちは、満福寺の住職をしています内海秀乘(うつみ しゅうじょう)です。
京都市中京区にあります満福寺の住職。また、六満こどもの家(夜間保育園)の園長をしながら、一人でも多くの方が明日が大好きになって今日一日を笑顔になれるような情報を日々、発信しています。
少しずつ涼しくなり、過ごしやすい季節となってまいりました。皆さまお変わりなくお過ごしでしょうか。
去る9月6日(土)に、一乘上人十七回忌・奐乘上人十三回忌法要を無償偈にて厳修いたしました。ご参詣いただき、心より御礼申し上げます。多くのみなさまに偲んでいただき、両上人も極楽で喜んでおられることと存じます。

また満福寺の大改修工事は、山門の石畳の舗装工事を進めております。
残すところは鐘撞堂と参道の工事となりました。皆さまにはご不便をおかけいたしますが、引き続きご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
「生きて身を 蓮の上に宿さずば 念仏申す 甲斐やなからん」
西山上人御歌
突然ですが、「自分に点数をつけるとしたら、あなたは何点をつけますか?」と問われたとき、「自分は100点満点です!」と自信を持って言える人は多くないのではないかと思います。
けれども私たちは、この世に生まれ、生きているだけで100点満点なのです。
この御歌は西山上人さまのお歌で、
「私たちはどのような人でも阿弥陀様に極楽に往生させていただくことが約束されているのだから、『生きてるだけで100点満点!』今、この瞬間を大切にして生きていけばいいのだ」と伝えられています。
そして、このこと気付くことができたときに
亡くなってから極楽に往生してからではなく生きている今こそ、阿弥陀様や自分を支えてくださる多くのおかげさまに感謝し、お念仏の生活を送ることが大切であると示してくださっています。
遺伝子工学の第一人者、村上和雄(むらかみかずお)教授は「私たちが人間として生まれる確率は、一億円の宝くじが百万回連続で当たる確率と同じ」だと言っておられます。
一回、当たるだけでもすごい確率なのに、それを百万回も当選するのは本当にすごい確立だと思います。そう考えると「自分」という人間がこの世に生を受けた意味を改めて考えさせられるのではないでしょうか。
自分がこの世に生まれてきた確率のすごさを感じながら、「何のために生きているのか」、「自分が本当にしたいことは何だろう?」と考えてみると、いつもとは違った角度からあなたの人生を眺めることができるのかもしれません。
もちろん、人生は思い通りにならないことも多く、自分の運命を信じられなくなる時もあると思います。
しかし、皆さんが「生まれてきたこと自体が奇跡的なことだ」と気付かせてもらえると、『だから、大丈夫!』と自分に言い聞かせてあげることができると思います。
自分の人生は失敗だらけの人生だと思ってしまっても、実は人生に失敗なんてありえないのです。失敗に見えたとしてもちゃんとそこには意味がある。時間がたてばその意味が紐解かれる日が必ず来るはずです。
だから起きたこと、すべての出来事はすべて『大丈夫。生きているだけで100点満点!』だと思ってありのままを受け止め、生きていく。すべては自分を成長させるために起きたことなのだと考えればいいのです。
これこそが幸せに生きるための秘訣だと私は思います。見方を変えればすべてが変わります。この見方を変える教えが「南無阿弥陀仏」に込められた、今を大切にして幸せに生きる仏の教えなのだと私は思っています。
満福寺では、一人でも多くの方が「自分は100点満点だ!」と思っていただけるように、お十夜法要でのお説教や、12月に開催予定の語り部と法話の会、1月31日に開催予定の新年恒例の落語会などを予定しております。どうぞ賑やかにご参詣いただければ幸いです。
★満福寺の予定★
令和7年11月21日(金) 13:30~
・満福寺お十夜法要

お説教に大藪・萬福寺のご住職である。長野諦縁師に来ていただいてお説教をしていただきます。
参加費は無料となっております!お説教だけの参加も可能です。申し込みはお電話か専用受付フォームからお願いいたします。
たくさんのお参りお待ちしております。
令和7年12月21日(日)
・語り部と法話の会
※詳細は後日発表いたします。
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