6月お寺のお便り

お寺の話

こんにちは。満福寺の住職。そして、六満こどもの家で園長をしています。しゅうじょうです。

六満こどもの家・洛中児童館合築の建替え工事も順調に進んでおり、5月末に、外装を覆っていましたシートが外れ、園舎完成まであとわずかとなりました。

それに加えて、8月から始まる「満福寺令和大改修工事」、7月から挑戦を始めます。「クラウドファンディング」に向けて、準備を進めているところです。

クラウドファンディングのページも分からないながら頑張って制作していますので、ページが完成したらご覧いただき、お気に入り登録をしていただけると有難いです。

「クラウドファンディング」とは最近よく耳にしますが、実際どういったものですかと檀信徒様から問い合わせを多くいただきます。

クラウドファンディングとは「群衆(crowd)」「資金調達(funding)」という言葉を組み合わせて作られた言葉で、インターネットを通じて多数の人にお金の提供を呼びかけ、趣旨に賛同していただいた方から資金を集める方法で、プロジェクトやアイデアに共感した、支援者と呼ばれる人々に、資金を出して応援していただく仕組みのことを言います。

今回、「満福寺令和大改修工事」を決断しましたのは、六満こどもの家の園舎建替え工事を進める中で、「園舎の位置を少し池のあった方に移動することができたら、もしかしたら山門を戻すことができるのではないですか?」とある方からご意見をいただき、

そのことを設計士さんに相談したところ、「六満こどもの家園舎の建替え工事と同時並行で山門などの復建工事を進めることが絶対条件になりますが可能かもしれません。
しかし、園舎が完成して園舎の建築申請が通ってしまってからの工事になると、山門などを復建することは二度とできないかもしれません」とお話をいただき、

このチャンスを逃してしまうと「あのとき山門を復建しとけばよかった」と一生後悔してしまうことになると思ったこと、

私の師匠である一乘上人が命をかけてまで建立してくださった山門を復建させることができれば檀信徒様はじめ満福寺とご縁を結べた一人でも多くの方を笑顔にすることができるかもしれないと思い、満福寺令和大改修工事を決断いたしました。

平成28年の六満こども園園舎建替え工事の際に「消防法」の関係で山門を撤去せざるおえなくなり、檀信徒様からあの山門を戻して欲しいというご要望は多くいただいていたのですが、内心ではもう二度と満福寺に一乘上人が命をかけて建立してくださった山門を戻すことは出来ないだろうと思っていましたが、

今回、奇跡的に山門を復建できるようになったことは、何かの不思議なご縁が繋がったのだと思いました。まさに山門を再び復建できることに運命を感じました。

運命とは「命を運ぶ」と書きます。

当たり前ですが自分の命は一つしかありません。一つしかない命をどう使うかは自分次第ですが、自分の命は自分だけの物ではなく、その元を辿っていくと両親、そして祖母や祖父、ご先祖様がいないと自分の命は今ここには存在しないのです。

自分の命を10代遡ると1000人以上。20代遡ると100万人以上。30代遡ると10億人以上のご先祖様達の命の繋がりが存在することになるのです。

つまり、運命とは良い悪いではなく、今ある命を使って次の世代に運んでいくことを言うのだと思います。

クラウドファンディングを通して、師匠である一乘上人・老僧であった奐乘上人はじめ400年以上続く歴代上人様が繋いでこられた多くの命の繋がりを運んで次の世代に引き継げるような100年後もお参りしたいと思ってもらえるような素敵なお寺にしたい。

令和大改修工事を進めるに当たり、京都市の財政難や資材の高騰で当初の予定価格より大幅に建築価格が高くなっているなどの多くの問題はありますが、今、自分にできることを精一杯することで支援の輪が広がり必ず今回の挑戦を達成できると信じています。

クラウドファンディング、令和大改修工事に向けて引き続き、温かい応援。並びにご支援をよろしくお願いいたします。

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