こんにちは。京都市中京区にある、西山浄土宗寺院・加賀山 満福寺の住職。六満こどもの家(夜間保育園)の園長をしています。内海秀乘(うつみしゅうじょう)です。
新緑の美しい季節となってきました。
満福寺大改修工事の方も順調に進み、現在は庭園の作庭工事をしております。池垣の周りには梅や松、そして、祐天桜が戻ってきて少しずつ庭園らしくなってきました。引き続き、9月頃の完成を楽しみにしていただけますと幸いです。
5月の満福寺のお寺の日は毘沙門天法要になります。満福寺の中庭にある毘沙門天様の前で今年1年間の皆さまの無病息災と幸せを願ってお勤めをいたします。
七福神の共通点とは!?

毘沙門天様は七福神の一人ともされています。
七福神の由来には諸説ありますが、最も有力なのは「七」という数字にまつわる意味です。
七福神の「七」は仏教の経典の『仁王経(にんのうぎょう)』にある「七難即滅、七福即生(しちなんそくめつ、しちふくそくしょう)」という言葉が元になっているそうです。
この言葉は「七つの災難が消え、七つの福が生まれる」という意味です。仏教には「七難を消滅すれば、七福が生じる」という考え方があります。これが理由で、数字の「七」が大切にされるようになったと言われています。
また、「七」とういう数字にはラッキー7といわれるように縁起が良い数字であり、一週間も七日。ドレミの音階も七音が1オクターブになっている。人間の細胞も全部がきれいに生まれ変わるのも七年と言われており、昔からこの「七」という数字には不思議なパワーが秘められていると信じられてきました。
そして、この七福神に共通する点といえば・・・。それは、どこも共通しているところがないということが共通点になります。そして、数少ない共通している点は、個性豊かな神様が集まり、楽しそうに皆が笑っているというところだけです。
七福神の中で唯一、日本の神様は恵比寿様だけです。他の神様たちは、インドや中国など海外からやってきた神様になります。また、性別や年齢もバラバラで共通点はなにもない。お互いの違いを認め合って、「それでもいいよね」と笑顔で楽しみながら毎日を楽しみながら生きていける。これこそが七福神から学ぶ幸せに生きるための教えなのだと思います。
幸せに毎日を過ごすには、自分が楽しむ気持ちを持つことが一番大事ですが、考え方の違う人がいたとしても、「そういう考え方もあるのか」と、まずは相手を受け入れて、否定から入る前に相手の話を聞いてみることも大切なのだと「多聞天」という別名を持っている毘沙門天様は私たちに教えを伝えてくれているのかもしれません。
5月のお寺の日は、毘沙門天様の法要です。賑々しくお参り頂けると幸いです。
お知らせ
★満福寺からのお知らせ
・5月24日(土) 於:光明院
『第一回若手僧侶法話会』14:00~

私はトップバッターとして14:00から法話させていただきます。お申し込みは上記のURLか光明院様までお願いします。
・6月15日(日) 於:萬年寺
『萬年寺×満福寺コラボ御朱印会』12:00~16:00
詳しくは満福寺公式Instagramをご覧ください。【@manpukuji1618.kyoto】
・6月21日(土) 於:満福寺
『法話と寺ヨガ』10:30~、13:30~

愛知からAoi先生に来てもらい満福寺の本堂でヨガをして体を整え、法話で心をリフレッシュしてもらい笑顔になってもらえると嬉しいです。
たくさんのご参加お待ちしております。詳しくは公式Instagramをご覧ください。
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