簡単に相手の心を動かせるコーチングテクニック⑤~すぐに答えることのできる質問をする~

コーチング

こんにちは、お寺の住職・保育教諭をして15年目のしゅうちゃんです。

日々、お寺の住職・こども園で働く中で、「檀信徒様との人間関係」や「子ども達への関わり方や指導」などでコーチングのテクニックがかなり役に立っていると感じます。

しゅうちゃん
しゅうちゃん

コーチングを知る前は「檀信徒様と話をするのがちょっと苦手だな」、子どもに対しても「何で自分の言うことを全然聞いてくれないのだろう」と悩んだり、イライラしてしまうことが多かったのですが、コーチングのテクニックを使うことで、これらの悩みがかなり少なくなったと感じています。

職場での人間関係や子育てで悩んでいる方が、コーチングのテクニックを知ってもらうことで、少しでもこれらの悩みが解消されると嬉しいです。

今回のコーチングテクニックは『すぐに答えることのできる質問をする』です。

コーチングとは?

コーチングとは、対象者の自主性を促し、能力や可能性を最大限に引き出しながら、目標達成に向けてモチベーションを高めるコミュニケーション技術です。

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しゅうちゃん、おすすめのコーチング本『新・コーチングが人を活かす』です。コーチングテクニックが分かりやすく解説されていて、とても良い本なので興味を持たれた方はどうぞ。

コーチングとティーチングの違い

ティーチングの定義

ティーチングはその名の通り、先生が生徒に授業を行うように経験豊富な人が、経験が浅い人を相手に自分の知識やノウハウを伝えるという手法です。

ティーチングにおけるコミュニケーションのスタイルは、指導者から指導を受ける側への一方通行となります。まさに上から下へといった指導法になります。

また、ティーチングは指導者側が明確な答えを持っているという前提で行われることが多いです。 1対1で行われることもありますが、1対大人数の講義形式で行われることもあります。

コーチングの定義

コーチングは、対話を通してコーチングの受け手が、自ら答えを導き出せるようにサポートする指導の手法です。

コーチングにおけるコミュニケーションスタイルは、コーチする側とコーチングを受ける側が双方向となります。また、コーチングは指導を受ける側が答えを持っているという前提で行われることが多いです。

コーチングは基本的に1対1で行われ、相手に適切な質問を投げかけることで、本人の力で正解を導き出せるよう手助けをしていくものです。 ティーチングとは異なり、人間関係をしっかりと築き上げていく中で相手のやる気を引き出し、本人の努力をサポートしていく手法になります。

すぐに答えることのできる質問をする

コーチングの鉄則は

『相手の発見を促し、安心して人を動かすこと』です

コーチングで最も大切なことは、「発見を促すこと」とコーチングに関する書籍には多く書かれています。

「発見を促すこと」とは相手の中にある、相手さえもそこにあると気付いていない内側の情報を「一緒に探索」し、見つけ出すというのがコーチングの基本になります。

今回は紹介するコーチングテクニックは「すぐに答えることのできる質問をする」です。

コーチングを学んでいくと、

「あなたは将来どんなことを実現したいですか?」「あなたはどうなりたいですか?」などのついつい答えにくい大きな質問を相手に投げかけてしまうことがあります。

信頼関係が築けていない中で、ただでさえ答えにくい質問なのに、

「さぁ、早く答えを出してください」

というスタンスで相手に質問すると、相手は余計に質問に答えにくくなるものです。

では、どうすれば相手が質問に答えやすくなるのか?

それは、

大きい質問を答える前に、まずは相手の意識を『小さい質問』によってこちらに向ける必要があります。

例えば、

◎すぐに答えることのできる質問をする《例》

★職場の部下に対して

「お昼ごはん何食べたの?」
「子どもさん、いくつになったの?」
「今日の調子どう?」
・・・など。

★子どもの対して

「何をしている時が一番楽しかった?」
「今日の小学校の遠足どうだった?」
「このアニメ面白いね」
・・・など。

意識を徐々に内側に向けるようにします。それから、徐々に大きい質問をしていくようにします。

このように、

相手に大きな発見を促すには、まず必ず答えられる質問からしていくようにする。

それが、鉄則になります。

質問の種類は2種類しかない

『相手に質問することって、とても重要なことは分かるけど・・』

そう感じながらも、質問するということは難しいんじゃないの?と思われる方も多いと思います。

しかし、質問の種類はたった2つしかないのです。

オープン・クエスチョン

まずは、「オープン・クエスチョン」です。

オープンクエッションとは、開かれた質問、答えに広がりのある質問です。

具体的には、

いつ(When)、どこで(Where)、だれ(Who)、何(What)、なぜ(Why)、どうやって(How)5W1Hを使った質問になります。

これによって、相手から様々な考えを引き出すことができるのです。

What(何)

・「何が影響したと思いますか?」

・「必要なことは何だと思いますか?」

などポイントをはっきりさせるのに有効です。

また、「あなたにとってどんな意味がありますか」など、自分の考えや行動を冷静に振り返る機会にもなります。

Why(なぜ)

それは、『なぜですか?』

という質問は、根拠や理由を聞いたり、説明を求めたい時に使います。

しかし、実際のコーチングにおいてはWhyはあまり使用しません。

信頼関係が気付けてない時期には、責められているような感じになりやすく、批判されたのかな?と誤解を生むことがあるからです。

そんな時は、Whatをうまく使って、『何があなたをそうさせたと思いますか?』などと、自分のことを第三者的に見れる質問をしてみましょう。

How(どうやって)

例えば、『明日から時間と効率性を大事にします』に対して

『そうなるためにどうやったらいいと思いますか?』

と質問して、方法や対策を考えていくことができます。具体的な方法や対策を引き出す時に有効な質問です。

この例だと、脳科学的に朝が一番時間効率がいいので、

朝6時に起きて毎日コーチングの勉強を30分集中して書き出します!』みたいな感じになります。

Wen(いつ)、Where(どこで)、Who(だれ)

『これはいつまでにできますか』

『この計画はどこでやりますか?誰と一緒にしますか?』

など、質問をしながら、出来事の確認や行動計画を作っていく場合に活用できます。

時間・場所・誰とが明確になると計画が形になっていきます。

クローズド・クエスチョン

では、続いて「クローズド・クエション」です。

限定された、閉ざされた質問と言われます。

クローズド・クエションはシンプルに、「はい(Yes)」「いいえ(No)」で答えられる質問をすることです。

特にこの質問方法は、初対面やまだ信頼関係を築けていない初期段階に特に有効です。

相手のプライベートに入り込み過ぎずに、相手の緊張をほぐしながら、気持ちを確認しながら話を展開できます。

ですが、何度も繰り返すと引き出すよりも、質問攻めで尋問されているように感じる場合もあるので連続して使い過ぎないよう注意しましょう。

クローズド・クエスチョンは連続2回まで、その後はオープンクエションみたいな流れが良いです。

そして、クローズド・クエスチョンは、相手の考えさせないことにもなるので、コーチングならではの引き出す技術を存分に活かせないことにもなりますので、使うタイミングは大切になります。

まとめ

今回は「すぐに答えることのできる質問をする」というコーチングテクニックを紹介しました。

コーチングは何か難しいことをするのではなく、基本的には「相手の発見を促し、安心して人を動かすこと」になります。

コーチングとは、「自分にはできない」ではなく、「やってみる」ことが大切です。行動を起こさないと何も始まりません。

つまり、行動することが一番大切なのです。

相手に大きい質問をする前に、まずは小さくて必ず答えられる質問から始めてみましょう。

これから、いくつかのコーチングテクニックを紹介していきますが、

これらのコーチングテクニックを実践してもらうことで、職場や家庭での人間関係が良くなり、皆さんが幸せで充実した生活をすごしてもらうきっかけに繋がれば嬉しいです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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