こんにちは満福寺の住職・保育園の園長をしています。しゅうちゃんです。
今回、保育園関係の食育研修がありました。今回の講師の先生は「菌ちゃんファーム」代表取締役の吉田俊道(よしだとしみち)氏で研修テーマは「土づくりで変わる元気野菜の作り方」でした。
とても学びの多い、ためになる良い研修だったので僕自身の知識のアウトプットの意味も兼ねまして、ブログの記事にしたいと思いました。最後まで記事を読んでいただけると嬉しいです。
・今回の研修で自分なりに大切だと思った要点は大きく3つになります。
・世界は『腐敗』と『発酵』に分けることができる。微生物ってすごい存在!!
・土づくりは『腐敗している土』と『発酵している土』に分けられる、「腐敗している土」には虫がきて野菜を食べられる被害も多く、野菜自体にも栄養が少なく美味しくない。「発酵している土」には虫もあまり来ないし、元気で栄養たっぷりの美味しい野菜が育てることができる。
・人の身体も発酵を意識することで健康で病気知らずの身体にすることができる。また、落ち着きのないと言われる子ども達に関して、実は栄養不足が原因という場合も多くあり、しっかりとした栄養のある食事をすれば落ち着きのある元気で本当の意味で賢い子を育てることができる。
これから研修で学んだことを解説していきたいと思います。
世界は『腐敗』と『発酵』に分けることができる
吉田俊道(よしだとしみち)さんは1959年長崎市生まれ。現在は『菌ちゃんファーム』代表取締役。九州大学農学部を卒業し、同大学大学院修士課程、長崎県庁の農業改良普及員を経て、1996年、有機野菜農家へ新規参入して、1999年、佐世保市を拠点に「大地といのちの会」を結成。保育園や小学校など多くの講演会やイベントで「いのちを循環させる微生物」のお話をされている方になります。
吉田さんは、有機野菜農家を始めた当初は失敗の連続で、「どうしても野菜に虫がくる。でも、色々と試行錯誤していったある時に、虫の来ない野菜を見つけた。なぜだろう?」と考え、そして、その答えを見つけた時に、自然界の全ては循環していることに気付き、土の中に存在する発酵菌を使って土壌を豊かにすることで農薬を使わない野菜作りができること教わり、以後、農薬を使わない野菜作りを実践されています。
今回は土づくりの実践研修もしてもらい、微生物の力で生ごみや雑草を使って土ごと発酵させ、その土で野菜を栽培することで野菜のファイトケミカル成分を高め、病気や害虫を寄せ付けない元気野菜の育て方や人間の腸内(お腹の中の畑)でも、発酵菌は同じように大切な役割を担っていることを、畑と食育の話を交えながら講演をしてくださいました。
吉田さんは「全ての生き物には役割がある」と断言されています。そして、「世界は腐敗と発酵に分けることができる」と言っておられました。
地球は循環している
吉田さんは「微生物はすごい生き物だと思う」と言っておられ、微生物は死んで酸化・腐敗した、人間にはとても食べられないものを食べて、そこから新しい元気な命を誕生させる。この力で地球の生命は循環できているのだと言っておられました。
私たち人間は新陳代謝といって、一日に数億個という膨大な細胞が死んで捨てられていて、常に新しい細胞と交換されています。その新しい細胞は、私たちが食べた「微生物の働きで作られた元気な命」から作られます。
つまり微生物がいるからこそ、私たちは日々食べて命を補給し、生き続けることができているのです。
「微生物はまさに私たちのお母さんだ」と吉田さんは言っておられます。
そして、この地球にいらないものなどいっさいない。それは、地球は循環しているからで、吉田さんはそんな虫や微生物たち、分解者のことを親しみを込めて『菌ちゃん』と呼んでいるのだそうです。
また、吉田さんは食育の原点は「自分たちで野菜などの美味しい食べ物を作ったり、料理して食べたりすることが一番の楽しみ」であると言っておられ、「子ども達と一緒に大人もワクワクを体験することこそが食育なのだ」と熱く語っておられました。
虫は腐った野菜を食べる
土づくりは、『腐敗している土』と『発酵している土』に分けることができる。
「腐敗している土」には虫が多く来て、野菜を食べられ、野菜自体も元気がなく美味しくないが、反対に「発酵している土」には虫はあまり来ないし、元気で栄養たっぷりの野菜が育てることだができるのだそうです。
なぜ「発酵している土」の畑には虫がこないのかを大学で調べてもらったところ。
その結果、発酵している土の畑で育てたキャベツにはビタミンCが5割増しで入っていて栄養価が高いことが分かった。栄養が高い野菜をなぜ虫は食べないのかを調べるために、発酵している土の畑のキャベツしか食べられない青虫のケースと腐敗している土の畑のキャベツしか食べられない青虫のケースを作って観察したところ、
6~9日たっても青虫は栄養価の高いキャベツはあまり食べない。一方で栄養価の低いキャベツはバリバリ食べることが分かり、そしてウンチはほとんど同じ量をするそうです。このことから、青虫が2種類のキャベツを100グラムを食べたときにどれだけウンチをするかを計算すると。
青虫は栄養価の高いキャベツを食べると、消化吸収せずにたくさんウンチをする。青虫には胃液がないので、ビタミンCやポリフェノールなどの高分子の栄養素は消化吸収できない。つまり青虫は抗酸化力の弱いキャベツを選んで食べていたということが分かったそうです。
つまり人間の健康に必要な成分をたくさん持っているキャベツほど虫は食べないのです。
また、吉田さんは「ウジ虫は虫のなかの虫だ」と言っておられ。完璧に腐らないと食べようとしないそうです。
人間が糖尿病などで体の一部が腐った場合、腐った肉だけとってまだ元気な細胞だけ残すという微妙な手術が難しいときには、ウジ虫を入れて封をする方法をとるときがある。ウジ虫が死肉だけ食べて、逆に元気なところは食べないで再生させる力を持っているそうです。
わざわざ弱った野菜を食べる青虫のような生き物が存在する。わざわざ腐ったものを食べるウジ虫のような生き物が存在する。そのような「菌ちゃん」の存在があるからこそ、地球は循環することができている。
虫や病原菌は腐敗が好き、だから、畑を「腐敗している畑」から「発酵している畑」に変えるだけで自然と虫は来なくなり、栄養たっぷりの身体にもやさしい美味しい野菜を作ることができるのです。
私たちが捨てている部分に一番の栄養が詰まっている
普段何気なく食べている野菜や果物ですが、当たり前のように皮は剥いて捨ててしまっている方も多いと思います。給食やレストランでも見栄えを良くするために皮は使われないことが多いです。
しかし、実は野菜や果物の『皮』にこそ栄養がたくさん詰まっているのです。
「皮こそミネラルの宝庫、抗酸化力など栄養が詰まっている部分」また、「キャベツの芯やニンジンのへたなどの生長点は『命のかたまり』でそこにこそ一番の栄養があるのだ」と吉田さんは言っておられました。
実際、皮にはどんな栄養素が含まれているのでしょうか?
野菜の皮には主に食物繊維やビタミン、ファイトケミカルなどが含まれています。それぞれの栄養素について解説します。
食物繊維
食物繊維は食品に含まれるもののなかで、体内で消化・吸収されないものをいいます。腸内環境を整える、肥満や生活習慣病を予防・改善するはたらきがあることが分かっています。
現在は多くの日本人が不足しがちであるといわれているため、皮も食べることで食物繊維の摂取量を増やすことができるでしょう。
ビタミン
野菜の皮に含まれるビタミンには、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンB群などが含まれています。
ビタミンAは皮膚や目の健康に役立つ栄養素です。ビタミンCはコラーゲンをつくるのに必要な栄養素で、皮膚のハリやツヤを保つのに役立ちます。ビタミンAやビタミンCはどちらも抗酸化作用があるため、老化や免疫機能の低下を予防する効果が期待できます。
また、ビタミンB群は糖質やたんぱく質などの栄養素を代謝するのに必要な栄養素です。
ファイトケミカル
ファイトケミカルとは、植物性食品の色や香りなどの成分のことです。有害物質や害虫などから守るために作り出されるもので、植物に含まれる化学物質の総称です。私たちが生きていくために必要な栄養素ではありませんが、免疫機能の向上や美肌効果などさまざまな作用を持つことが分かっています。
このように野菜の皮をとることで、不足しがちな栄養素を補給でき日々の健康に役立つのですね。
野菜の皮から出汁を取る!?究極の栄養スープ「ベジブロススープ」
野菜の皮から出汁を取る。最強の栄養スープ「ベジブロス」があります。
普段捨ててしまう野菜の皮や根本部分は紫外線などの刺激から身を守ろうと「抗酸化作用」の効果があるファイトケミカルという栄養素が多く含まれています。ファイトケミカルは免疫力アップや老廃物を身体の外に出してくれる働き、そして美肌効果も得られることから「第7の栄養素」と言われています。
その他にもニンジンの皮にはβカロテン、大根の皮にはビタミンC、玉ねぎの皮にはケルセチンなど中身より豊富な栄養を持っているので、捨てずに身体に取り入れたい…と考えられたのが「ベジブロス」になります。
「ベジブロススープ」の効能
ベジブロススープには色々な効能があります。
シワ・シミ・老化防止など嬉しい美容効果が!
ベジブロスで最も注目を集めているのが、高い美容効果です。
抗酸化作用があるファイトケミカルが体内でできた「老化物質」から身体を守ってくれるので女性の悩みであるシミ・シワなどの老化防止に役立ってくれ、美肌へと導いてくれます。
さらにファイトケミカルの効果は生で摂取するより加熱をした方が体に吸収しやすくなるので、生野菜ジュースを飲むより効果が出やすいと言われています。
免疫力アップする
ファイトケミカルは体の調子を整える働きも持っています。また、さまざまな病気に打ち勝つために大切な免疫力も高めてくれるのです。
健康維持のためにも、ぜひ摂取したい栄養だと思います。
栄養価が高い
ベジブロスは、ビタミンとミネラルの優れた供給源です。ビタミンA、C、Kのほか、鉄、カルシウム、マグネシウムが豊富に含まれています。食物繊維も豊富で、満腹感が持続します。
多用途で使える
ベジブロスはさまざまな野菜で作ることができるので、自分の好みに合わせてカスタマイズできます。豆、穀物、スパイスなどの他の材料を追加して、さらに栄養価が高く風味豊かにすることもできます.
カロリーが低い
ベジブロスはカロリーが低いため、減量や健康的な体重の維持を目指す方に最適です。
ベジブロススープの作り方
それでは栄養満点のベジブロススープの作り方を紹介します。
【使用野菜(一例)】
・玉ねぎの皮、根、芯
・じゃがいもの皮
・ニンジンの皮
・かぼちゃの皮、種
・生姜の皮
などがあると苦みが少なく料理に使いやすい出汁が取れます。
基本は捨ててしまう野菜のくず部分は何でも使用できますが、セロリやキャベツなど量を多くすると苦みが出る野菜は要注意です。キャベツや菜の花などのアブラナ科の野菜は独特の風味でせっかくのベジブロスを苦味でまずくしてしまうので、使用するのに向かないかもしれないです。
【1リットル分の材料】
・野菜くず…両手いっぱいぐらい
・水…1300ml
・料理酒…大さじ1杯
・作り方
(1)鍋に野菜くず・水・料理酒を入れます。
(2)弱火で20~30分煮込みます。
(3)ザルを使って野菜と出汁を別にします。
とても簡単ですよね。この出汁をお味噌汁やカレーに使うと美味しくて栄養満点な料理に大変身します。
料理の活用法や注意点
ベジブロスは味噌汁やカレー、スープなど水の代わりに使用すると料理にコクとうま味が出てきます。また、作ってから冷蔵で3日以内に全て使い切るように意識してください。使い切れない方は冷凍にして2週間以内に使用してください。
また、野菜は皮を使用するので無農薬のものを使用するのがベストです。
ベジブロスは普段捨ててしまう部分から出汁を取るので、経済的にも優しく栄養もしっかり取れるのでやらなくては損と言えるほど究極の出汁だと言えます。また、普段の料理にプラスするだけで味わいが深くなるので、是非試してもらいたいです。
また、ベジブロススープ以外での他の活用方法としては、
大根やにんじんの皮などを炒めてきんぴらにするのもおすすめです。にんじんに含まれるビタミンAは油で吸収されやすくなるため、ビタミンAを意識して摂りたい場合に適している調理法といえます。
その他に、皮がついた状態でれんこんやかぼちゃを煮物や天ぷらにするのもオススメです。
人の身体も発酵を意識することで健康で病気知らずの身体にすることができる。
吉田さんは「人間の身体も発酵を意識することで健康で病気知らずの身体にすることができる。また、落ち着きのないと言われる子ども達に関して、実は栄養不足が原因という場合も多くあり、しっかりとした食事をすれば落ち着きのある元気で本当の意味で賢い子を育てることができる」と言われてます。
現代の食生活の現状
現代の食生活は、市販の弁当や、冷凍食品、半加工食品、惣菜、外食の大部分が、原料調達や調理の過程で、ミネラルが想像以上に流出してしまっている。現代はこれらに頼った食生活をしている子ども達が多く、ミネラル不足により、様々な精神・肉体上の支障をきたしている可能性がある。
さらに、甘いジュースを飲み、空腹になることが少なく、よく噛まない食生食習慣では、子ども達の健全な肉体と精神の根本が大きく揺らいでしまっている。
この事は、現代の野菜とよく似ていると吉田さんは言っており、これまでミネラルのない化学肥料を多く使用してきたために、土中の微生物と微量ミネラルが減少してしまい、今の野菜は栄養成分や抗酸化力も低下して、病虫害にやられやすくなっている。人の身体も栄養が不足しているので病気にかかりやすく、重症化しやすいのはこれらが原因なのだと言っておられました。
畑を発酵させ微生物とミネラルいっぱいにすることで、無農薬でもとても栄養豊富な元気でおいしい野菜を育てることができる。同様に、人も『おなか畑(小腸)』を微生物でいっぱい、ミネラルでいっぱいにすることで、病気に負けない強い身体を手入れ、落ち着きのある賢い子を育てることができる。
カラダを健康な状態にするには
身体を「腐敗している状態」から「発酵している状態」に変えるためには大きく2つのことを意識することが大事になると吉田さんは言っています。
・身体を発酵させるために大切な2つのこと
・生活習慣を良くして、体を発酵できる状態にする。
・ミネラルを体に入れる。
この2つのことを同時に行うことが大事になります。
身体を発酵状態にするには
吉田さんは、人も畑と同様に『おなか畑(小腸)』を微生物でいっぱい、ミネラルでいっぱいにすることで、病気に負けない強い身体を手入れ、落ち着きのある本当の意味での賢い子を育てることができると言われています。
・身体が発酵状態になっている子どもの特徴とは?
・つばがよく出る子
・汗をよくかく子
・うんちが臭くない子(キレキレ・プカプカうんこ)
これらが身体が発酵状態になっている子どもの特徴です。
では発酵状態にするにはどのようにすればいいのか?まずは、免疫力を減らさないということが重要になるそうです。
免疫力を減らさないためには、普段の生活習慣を良くすることが大切になる。
生命育成の原理
人間には生命育成の原理というものがあり、それは「成長期・生殖期・後生殖期」の3期に分けられることができると言われる。成長期とはすなわち『子ども』、生殖期は『大人』、後生殖期は『老人』のことです。
ほとんどの生物は生殖期が終わるとまもなくその一生を終えるが、人間だけは後生殖期と成長期、つまり老人と子どもの時期が一番長いということになります。
だから、成長期の子どものうちに「栄養のあるものをしっかり食べる」、「汗をいっぱいかく」や「歩く・走る、外で遊ぶ」などの経験をしないと、ちゃんと身体は成長・発達しないのです。
乳幼児期に汗腺が一番発達する時期になるので、クーラーのかかった部屋一日中いるなどの乳幼児期に汗をかく経験をしなかった子どもは大人になってからでは汗腺が発達することはなく、汗のかきにくい体質になってしまい、自分で体温調節をすることが困難になり、体調不良になることが多くなる。
現代の子どもは汗をかくこともなく。涼しい部屋で遊び、無菌の砂場で遊ぶことが当たり前になっているが、発酵菌などの腸内細菌は土由来の菌が多いことが研究で分かっており、実は子どもに自然の土をたくさん触れさせることで病気にならない強い子に育てることができるなど。人間は大変な体験をしないと強くならないと吉田さんは言っておられました。
吉田さんはこんな話もされていました。
福岡県に日ごろから昔ながらの食生活をとり入れ味噌などの醗酵食品をしっかり食べさせているある保育園があり、たまたま一人の園児の具合が悪くなり、病院でO-157が見つかった。保健所が調べると園児はみな同じものを食べていたのだが、他の子どもは誰も発症しなかったそうです。
たまたま一人の園児に症状が出て発覚したのだが、発覚しようとしまいと、この園の子たちはこれでO-157を経験してさらに強くなったということだ。
自然とともに生きる私たちは、リスクに遭遇し、それを乗りこえるたびに強くなっていくわけだが、リスクから逃げようとすればするほど弱くなる仕組みになるのをどこかで忘れている。
ハウスで育つ野菜は、霜にも紫外線にも風にもあたらず、見るからに元気ですくすくと育ち、食べたら柔らかい。でもハウスが破れたら全滅してしまう。私たちはハウスの中で子どもを育てようとしている。だから死ぬまでハウスの中にいるしかない。私たちは、子どもたちをますます免疫力の低い状態にしつつあるのではないだろうか。
それによってコロナウイルス以外のウイルスや病原菌に対して、簡単にやられてしまう人たちが増えてくるのではないかなと心配している。
と話をされていました。
薬は対処療法
吉田さんは「自分の身体は自分で守るしかない。医者は病人がいないと仕事にならないから対処療法的に薬を出している。そして、薬を処方することによって自分たちが豊かな生活ができているから本当のことを言わないことも多い。医者の言うことを100%信じることはとても怖いこと」だと言っておられました。
医者が処方する抗生物質は対処療法であり、薬を飲むことで免疫力は弱くなる一方。抗生物質を使用することで病原菌を死滅させているが、多くの腸内細菌も死滅させていることになっている。
私も多くの本を読んでいく中で、医者に言われることをそのまま信じるのではなく、自ら学習して、自分の身体は自分で守るということを改めて考えて行動することが免疫力を高める一番いい思考方法だと思います。
現代では、弱っている人を守ろうといって、弱っている人も健康な人もみんな弱ってしまっている。健康な人も高齢者も持病を持っている人も、病原菌を避けるよりも、自分の身体の免疫システムを完璧なものに変えた方がいいと思うと吉田さんは言ってました。
・発酵する身体を手に入れるためには、
・のどの渇きには「水」か「無農薬麦茶」
・早寝早起き(7時間以上の睡眠がベスト)
・汗をかく運動(ウォーキング・ジョギング)
・よく噛んで食事をする(唾液をたくさん出す)
などが免疫力を減らさないために大切になってくる。
ミネラルをカラダに入れる。
発酵する身体をに入れるためには、ミネラル(微量な原素)を体に入れることが重要になる。
現代の食生活は、市販の弁当や、冷凍食品、半加工食品、惣菜、外食の大部分が、原料調達や調理の過程で、ミネラルが想像以上に流出してしまっている。現代はこれらに頼った食生活をしている子ども達が多く、ミネラル不足になっている。
このミネラルを入れることで健康で病気知らずの身体にすることができる。また、落ち着きのないと言われる子ども達に関して、実は栄養不足が原因という場合もあり、しっかりとした食事をすれば落ち着きのある元気で本当の意味で賢い子を育てることができる。
落ち着きがない子がミネラルで落ち着きのある子に変化する?
「うちの子どもだけ、どうして落ち着いて座っていられないのだろう……」
こんな悩みを抱えている保護者の方も多くいると思います。
吉田さんは「ミネラル不足」が子どもの落ち着きを奪っている可能性があると言っています。
『ミネラル』とは、 糖質・脂質・タンパク質・ビタミンと並び五大栄養素の1つで、「無機質」「灰分(かいぶん)」とも呼ばれています。
ミネラルは人体で作ることができないので、食事から摂る必要があります。
日本の場合、厚生労働省がカルシウム・ナトリウム・鉄分などの13元素をミネラルとして食事から摂るように定めています。
ミネラルは骨や歯になったり、代謝を高めたりなど、体の中で様々な役割を担っています。しかし、現代は食品の精製が進んだこともあり、食事から摂ることができるミネラルが減っています。
そのような中、市販の弁当や冷凍食品などの添加物の多い食品を食べると、体内にわずかしか残っていないミネラルが更に減ってしまいます。
その結果、身体の調節や脳内の神経伝達に悪影響を与えてしまう恐れがあるのです。
母なる海にはミネラルがいっぱい
生命は皆、海から生まれてきた。だから海で生まれた生命には海のミネラルが欠かせないのだと言われています。
海の小魚や海藻類にはたくさんのミネラルが詰まっている。
カルシウム
骨の元になるのはもちろんカルシウム。精神の安定には欠かせない。足りないとイライラする。
マグネシウム
豆腐を作る時に、「にがり」として昔から使われている。血圧、体温の調節、神経の興奮を抑える効果がある。
ヨウ素
甲状腺ホルモンのもと。不足すると子どもの発達不良が心配される。海藻類にたくさん含まれる。
亜鉛
味を感じる働きを正常に保つ。不足すると子どもの成長障害、大人の味覚障害、皮膚炎、脱毛などを引き起こす。
リン
カルシウムと結びついて骨や歯になる。不足より摂りすぎが心配。インスタント食品や加工食品に多く含まれ、他のミネラルの邪魔をする。
鉄
血液中のヘモグロビンの主成分。全身に酸素を運ぶ大切な働き。足りないと貧血になったり、運動能力、免疫力の低下を引き起こす。
めざしやししゃもなどは頭ごとまるごと食べるのがいいが、煮干しなどを食べるのが苦手な子どもには煮干し・昆布を粉末にして味噌汁に入れる。またはふりかけにしてごはんにかけて食べるようにするとよい。
・にぼ酢の作り方
ミネラルを取るのに、煮干しはとてもいいが少し苦手という方は「にぼ酢」という食べ方があると吉田さんが言っていた。これなら苦みもなく美味しく食べられるそうです。
煮干し(酸化防止剤を使用していないもの)
酢:オリーブオイル 2:1の割合で漬ける。
30分ぐらい、漬けておく。以上です。冷蔵庫で保存して1~2週間は美味しくいただけます。
落ち着きのない子供にはミネラル豊富なメニューを!
例えば、不足すると神経が興奮しやすくなるマグネシウムを食事から摂るなら大豆製品がオススメです。
子供にとって必要なマグネシウム量は、体重1kgあたり5mgまでとされています。
つまり10kgの子供なら50mgのマグネシウムが必要だと言うことです。
これを食事で摂ろうとすると
- 油揚げ40g(1枚弱)なら52mg
- 納豆50g(1パック)なら50mg
のマグネシウムを摂ることができます。
また、味噌と醤油などの長期発酵食品は添加物の入っていない本当に良いもの選ぶとよいと言ってました。
・良い醤油・味噌
原材料に大豆・小麦・塩とこうじ菌で作ってあるもの。
・悪い醤油・味噌
脱脂加工豆・甘味料などの添加物を使用しているもの。
他にはオーガニックの野菜などが使用するのがいいが、日々の食事には費用もかかりなかなか用意できないと思います。そんな時は朝に野菜たっぷりの味噌汁で大丈夫。
味噌には豆と菌がいっぱいで、だしのいりこや昆布にもミネラルがいっぱい詰まっている。
玄米には栄養がたっぷり!
何回も言うが、小麦や白米などの精製されたものは体によくない。栄養がまったくないうえに消化するのに大量のエネルギーを消費してしまう。ナスは皮に栄養が100%、ナスの中身はスポンジと一緒なのと同様に、精製された白米もスポンジみたいなもので栄養はまったくない。
お米を食べる時は『分ずき米』か『玄米』を食べるようにする。
玄米には胚芽があり、胚芽は栄養たっぷりのスペシャルカプセルだと言われていた。玄米には食物繊維やビタミンなどの多く栄養素が含まれている。
食物繊維
余分なコレステロール、糖分、発癌物質などの有害物質の排出を促すことで、生活習慣病の予防に役立つ。腸の活動を盛んにし、便秘解消などの消化吸収排泄がスムーズになる。
ビタミンB1
エネルギーを作るのに不可欠。不足するとイライラ疲れやすくなる。
ビタミンB2
様々な印象を予防する。不足すると、子どもの場合、成長障害を起こすこともある。
ビタミンE
若返りビタミン。血行良くする抗酸化剤をサビにくい体を作る働きが大きい。
ナイアシン
エネルギーの代謝に欠かせない。皮膚を健康に保ち、脳神経の働きを助ける。
また、食事をするときに良く噛むこと意識することで、唾液の分泌をうながす効果がある。つばがよく出る子は健康的で体が発酵している証拠になる。
発酵する畑の作り方
最後に実践研修で教えてもらった、発酵させる土の作り方を簡単に解説させていただきます。
・土の作り方
発酵させる土づくりの方法は2つあります。
・生ごみリサイクルで土づくり
・自然物を使った土づくり
・生ごみリサイクルで土づくりをする場合は
- 乳酸菌・酵母菌など目に見えない細菌たちに働いてもらう
- 菌ちゃんの食べ物は【生ごみ】
- 一般的な有機栽培
- 生ごみを混ぜたら1月ほど待つ必要がある
- 栽培が終わるたびに、生ごみを入れて耕す必要がある
- 焼却廃棄されるはずだったものを有効活用して循環できる
・自然物を使った土づくりをする場合は
- 糸のように目に見える糸状菌たち(他の細菌も糸状菌とともに)働いてもらう
- 菌ちゃんの食べ物は【木・枝・落ち葉・竹・もみ殻・雑草】
- 糸状菌と窒素固定細菌の働きで、肥料分を空中から取り込み無肥料栽培をする
- 糸状菌は水浸しでは活動不可。高い畝と排水をしっかりと確認する必要がある
- 畝を立てて菌ちゃんのエサを仕込んでから約3カ月待つ必要がある
- 一度菌ちゃんのエサを仕込んだら、1年~数年は耕す必要がなく、そのまま耕さず植える事ができる
このような違いがあります。
研修では自然物を使って、プランターでの発酵する土の作り方を教えてもらったので、今回は自然物を使っての土の作り方を解説していきます。
・自然物を使った土づくりの方法
1.雨の当たらない場所に土を入れた鉢を用意する。
2.そこに枯れかけの雑草を置いて、プランターの土に混ぜ込む。
3.たっぷりと水をかけ、その上から黒マルチをかけ、重りをのせる。
3.2~3カ月間ほど土の中の菌に分解してもらう。これにより、土壌が発酵の方向に働き、有用な成分を生成して発酵する畑に変わる。
☟詳しい説明は下の動画をどうぞ。☟
生ごみリサイクルで土を作る場合やもっと詳しく土を作る方法を知りたい方は「菌ちゃんファームのホームページ」のリンクと下に本購入のリンクを貼っていますので、そちらから本を購入して実践してみてください。
☝こちらから書籍を購入することができます。
https://kinchan.ocnk.net/ 「菌ちゃんファームホームページ」
こちらからも書籍や重要情報がご覧いただけます。
公式ホームページでは発酵された菌ちゃんたっぷりの畑で育った、発酵力の強いキクイモや、晴天日の朝取りで抗酸化成分を最大限含んだエンサイなどの野菜を乾燥し、粉砕した『菌ちゃんふりかけ』の販売もされています。
これならいろんな料理にかけるだけで、ファイトケミカルやミネラルを体に取り入れることが出来ます。味噌汁や、スープや麺などに混ぜたり、ご飯にかけたりして手軽に摂ることができますよ。
まとめ
今回、吉田さんの研修を受講してみて、これまで色々と読んできた本からの自分の知識と吉田さんの話をされていた内容がとても一致することも多く、やはり自分の身体は自分で守らないといけないなと改めて感じることができました。
まずは自分にできる簡単なことから始めてみる・・・
例えば、毎日のご飯を「白米」から「分づき米」に変えるなど小さなことでもいいので行動に移すことが大事だと思いました。
ちなみに、僕はこの研修を受けた次の日に、アマゾンで「分づき米」をポチッと注文してしまっていました💦
また、落ち着きのないと言われる子やイライラしてしまう子は栄養不足が原因ということが多いことや、栄養たっぷりの野菜をたべることで病気に負けないカラダを作ることができることなどを知れてとても実りある研修になったと思います。
今回の研修を受けて、自園のこども園の畑でも活かせることが多くあると気付けたので、まずは元気な野菜を育てられる発酵した土を作るために、明日から落ち葉を拾いに行こうと思いました。
吉田さんが研修の中で、食育の原点は「自分たちで野菜などの美味しい食べ物を作ったり、料理して食べたりすることが一番の楽しみ」であると言っておられ、「子ども達と一緒に大人もワクワクを体験することこそが食育なのだ」と熱く語っておられました。
今年一年の目標は英語を少しでも喋れることでしたが、今年の目標に元気な野菜ができる発酵する土を作って子ども達と美味しい野菜を作って、料理して子ども以上に自分が楽しむ!!という目標を1つ追加しようと決めました。
そして、自分の身体も発酵した身体に変身させて、病気に負けない身体づくりをしていきます。
この記事を読んでいただいた皆さまが、この記事の内容で少しでも何かのお役にたてることができていたら嬉しいです。最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。
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