簡単に相手の心を動かせるコーチングテクニック⑩~「相づち」「うなずき」を磨いて聞き上手になろう~

コーチング

こんにちは、お寺の住職・保育教諭をして15年目のしゅうちゃんです。

日々、お寺の住職・こども園で働く中で、「檀信徒様との人間関係」「子ども達への関わり方や指導」などでコーチングのテクニックがかなり役に立っていると感じます。

しゅうちゃん
しゅうちゃん

コーチングを知る前は「檀信徒様と話をするのがちょっと苦手だな」、子どもに対しても「何で自分の言うことを全然聞いてくれないのだろう」と悩んだり、イライラしてしまうことが多かったのですが、コーチングのテクニックを使うことで、これらの悩みがかなり少なくなったと感じています。

職場での人間関係や子育てで悩んでいる方が、コーチングのテクニックを知ってもらうことで、少しでもこれらの悩みが解消されると嬉しいです。

今回のコーチングテクニックは『「相づち」「うなずき」を磨いてみよう』になります。

コーチングとは?

コーチングとは、対象者の自主性を促し、能力や可能性を最大限に引き出しながら、目標達成に向けてモチベーションを高めるコミュニケーション技術です。

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コーチングとティーチングの違いとは?

ティーチングの定義

ティーチングはその名の通り、先生が生徒に授業を行うように経験豊富な人が、経験が浅い人を相手に自分の知識やノウハウを伝えるという手法です。

ティーチングにおけるコミュニケーションのスタイルは、指導者から指導を受ける側への一方通行となります。まさに上から下へといった指導法になります。

また、ティーチングは指導者側が明確な答えを持っているという前提で行われることが多いです。 1対1で行われることもありますが、1対大人数の講義形式で行われることもあります。

コーチングの定義

コーチングは、対話を通してコーチングの受け手が、自ら答えを導き出せるようにサポートする指導の手法です。

コーチングにおけるコミュニケーションスタイルは、コーチする側とコーチングを受ける側が双方向となります。また、コーチングは指導を受ける側が答えを持っているという前提で行われることが多いです。

コーチングは基本的に1対1で行われ、相手に適切な質問を投げかけることで、本人の力で正解を導き出せるよう手助けをしていくものです。 ティーチングとは異なり、人間関係をしっかりと築き上げていく中で相手のやる気を引き出し、本人の努力をサポートしていく手法になります。

コーチングの鉄則

コーチングの鉄則は

『相手の発見を促し、安心して人を動かすこと』であり、

そして、コーチングで最も大切なことは、「発見を促すこと」です。

「発見を促すこと」とは相手の中にある、相手さえもそこにあると気付いていない内側の情報を「一緒に探索」し、見つけ出すというのがコーチングの基本になります。

今回は紹介するコーチングテクニックは「相づち」「うなずき」を磨いてみようになります。

「相づち」「うなずき」とは?

「相づち」「うなずき」とは、

相手の話している言葉や内容が「ちゃんと私に伝わっているよ」という表現です。

相手の話に興味を示し、話を聴いていることの意思表示をします。

「相づち」「うなずき」が上手な人は、「この人とずっと話をしていてもいいんだ」という気持ちにさせることができます。

「相づち」「うなずき」のポイント

「相づち」や「うなずき」をうつ時には、

声のトーン、声の大きさ、顔の表情、タイミング、言葉それ自体の選択に意識するいいです

特に、「あ行」と「は行」を意識するとgoodです

例えば、

《「あ行」の場合》

「あぁ」「いいね」「うんうん」「え~そうなんだ」「おお~」

《「は行」の場合》

「は~」「ひ~すごいね」「ふんふん」「へぇ」「ほぉ~」

《その他》

「なるほど」「そうそう」「たしかに」「わかります」

などがあります。

聞き上手になれる「さしすせそ」

いつも会話の中心にいる人、話していて楽しいと思う人が自然に使っている超簡単な会話術があります。

話題を振る・質問する・聞き手に回るなど、会話を続けるポイントはいくつかありますが、ある法則をマスターすれば話題を盛り上げながら会話を楽しく続けることが出来ます。

会話に欠かせないのが、何と言っても相づちとリアクションになりますが、その受け答えのキーワードが聞き上手になれる『さしすせそ』になります。

聞き上手になれる「さしすせそ」
「さ」・・・「さすがですね」
「し」・・・「しらなかった」
「す」・・・「すごい」「すてき」
「せ」・・・「センスありますね」
「そ」・・・「そうなんですね」

素直(すなお)な「相づち」

会話をしている時に必ずする、「相づち」。

誰でも会話をする時、聞いている時は何気なくしている「相づち」ですが、
上手にできるとコミュニケーションもスムーズに進みます。

効果的な相槌は「しっかりとあなたの話を聞いていますよ。」と言う意思表示にもなり、会話を楽しむ為にもとても大切になります。

また、素直な相づちと言われる。このような相づちを使いながら会話を心掛けると相手から好意を持たれるかもしれません。

・素直(す・な・お)な「相づち」
「す」・・・「すごい」「すばらしい」
「な」・・・「なるほど」
「お」・・・「面白いですね」「教えてください」

「うなずき」で意識する3つのポイント

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 人間はコミュニケーションを行なう際に言葉だけではなく、非言語のジェスチャーを共有し合い、お互いの感情をくみ取っていることがわかります。相手の話を真剣に聞いていることを示すしぐさとして「うなずき」があるわけです。

とはいえ、相手の目を凝視しながら、相手が話すたびに首を縦に振るようなうなずきは、なんだか不自然です。

大切なのは、相手の言葉に対して、「最適なタイミングでしっかりとうなずくこと」です。これを「言語調整動作」と言います。

相手の話に合わせて、聞き手のあなたが「聞いていますよ」と示すのです。うなずきをうまく行なうには、次の3点を意識するとよいでしょう。

1.相手の目を見てうなずく

海外のエグゼクティブにはこれが上手な方が多い。

相手と視線を軽く合わせ、少しだけ首を傾け、うなずく。相手を凝視する必要はありません。

相手の話に聞き入りながら、自分なりに考えを巡らせている、というニュアンスです。両手をテーブルの上に出し、体の正面で軽く組むと知的さも演出できると思います。

2.短く簡潔にうなずく

うなずきがうまくできない人の典型例が、ロボットのように単調な繰り返しでうなずくことです。

機械的な動きにも見えてしまうので、繰り返すより短く簡潔にうなずくほうが効果的です。

3.相手の言葉の終わり際でうなずく

うなずきの最も大切なポイントは、タイミングです。

マニュアル的に「うんうん」とうなずいてしまうと、相手には話を聞いてもらえていない印象が残ります。一番印象に残るのは、相手の言葉の終わり際、言葉の吐き終わりのタイミングでのうなずきです。

うなずくタイミングで相手の話に共感している印象を植え付けましょう。

この3点だけ意識していただければ大丈夫です。そうすれば、話を真剣に聞いているあなたが際立ちます。

相手の話を聞いている姿勢が伝わるだけで相手の承認欲求が満たされます。うなずきも上手に使えれば、同等、いやそれ以上の効果を生み出すのです。

人に好かれる人の聞き方の本『人は聞き方が9割』

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永松茂久さん(ながまつしげひさ)の著書である。

「人は聞き方が9割」には「聞くのが苦手」「人の話を聞く時間が苦痛だ」という人は多いが、実は、「聞き方のコツ」を押さえるだけで、聞くのが楽しくなり、コミュニケーションがうまくいくようになり、まわりから好かれるようになるのだと書かれています。

「聞き上手」になれば、自分も相手も安心できる空間をつくることができ、人と話すことがラクになり、人間関係も、人生も、全部がよりよい方向に動き出すのです。

「人は聞き方が9割」という本の中には、聞き力のポイントとメリットについての説明があり、本書では聞き方が上手い人のことを「リアクション美人」と表現されています。

そのリアクション美人がしている、魔法の傾聴」は次の5つです。

★魔法の傾聴とは?

  1. 表情
  2. うなずき
  3. 姿勢
  4. 笑い
  5. 感讃(感嘆+賞賛)

魔法の傾聴①表情

リアクション美人の特徴は笑顔で話を聞くことです。

話し側に安心感を与えてあげることが一番重要になりますが、その際、聞く側の表情が大切になります。

話しているときに相手が笑顔になるのを待つのではなく、まずは自分から笑顔の先出を心掛けましょうと本には書かれています。

こんな顔をしている人とは話をするのはいやですよね?

  • 険しい顔をしている
  • ムスッとしている

相手が話しやすい環境を作ることが大切です。
つまり笑顔で人の話を聞きましょう!

魔法の傾聴②うなずき

うなずきは話のリズムを作ることができます。
小・中・大を使い分けることが大切です。

相手の話を聞くときは小刻みに小さくうなずいて、聞いていることを相手に伝えます。
同意の反応をするときは、顔を上下に動かして反応します。

納得したときは、体全体を使うつもりで大きくうなずくようにしましょう。

うなずきは会話のペースを心地よいものにしてくれます。

魔法の傾聴③姿勢

話を聞くときは、メモを取りましょう!

NG行動は

  • スマホを見ながら聞く
  • 相手の顔を見ない

しっかりと話を聞いていますということをメモを書くことで表現しましょう!

紙とペンを使ってメモを書くことがベストですが、スマホを使う場合は一言「スマホでメモを取ってもいいですか?」と許可を取りましょう!

先に伝えてあげることで、相手が気持ちよく話せる環境づくりをします。

また、話を聞くときの身体の向きも大切で、自分のおへそを相手に向けて話を聞くようにすると相手は話をちゃんと聞いてもらっているなと安心感を抱くらしいです。

魔法の傾聴④笑い

面白かった話を聞いたときは、大げさに笑いましょう

そして、一緒に笑いましょう!

笑ってくれる=安心感を相手に与えることができます。

面白い話をすることは大変ですが、相手の話を聞いて笑うことは誰にでもできると思います。そして、一緒に笑ってあげると相手はあなたのことを好きになってくれます。

魔法の傾聴⑤感賛(感嘆+称賛)

これは、永松茂久さん(ながまつしげひさ)の前書である。「人は話し方が9割」の拡張話法の中の「感嘆」「称賛」を組み合わせた造語になります。

『拡張話法』とは次の順番で話を広げていく方法です。

★拡張話法とは?

  • 感嘆・・・「おぉ」「へぇ」「ほぉ」などの、相手の話に感心してほめたたえること。
  • 反復・・・相手の質問をオオム返しする。
  • 共感・・・「分かるよ」「そうなんだね」など相手の話に共感してあげる。
  • 称賛・・・「すごいね」「さすが」などの相手を褒め、評価してあげる。
  • 質問・・・「もっと教えて」「詳しく教えて」など、あいての話の具体的な内容を話してもらう。
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拡張話法のことに興味を持たれた方は『人は話し方が9割』こちらからどうぞ☝

この中で特に聞き方で重要なのが「感嘆」「称賛」になります。

感嘆とは、「わぁー」「へー」「ホォー」と言った感銘の表現です。
称賛とは、「すごい」「素敵」など相手を評価することです。

2つを組み合わせて聞いてあげることで、相手は安心感をもって話をすることができます。

まとめ

今回は相づち」「うなずき」を磨いていこうというコーチングテクニックを紹介しました。

コーチングとは相手に安心感を与えることが一番大切になります。

人は男女関係なく誰でも自分のことを話したい生き物です。

あなたがこれまでに紹介してきた「相づち」や「うなずき」のテクニックを使って、相手の話を聞いてあげることができ、相手に安心感を与えることができれば、職場での人間関係や家庭で夫婦関係も必ず上手くのだと思います。

そして、あなた自身も多くの人から頼られる存在になり、自ずと幸せになっていくのです。

コーチングは何か難しいことをするのではなく、基本的には「相手の発見を促し、安心して人を動かすこと」になります。

「自分にはできない」から諦めるのではなく、まずは「やってみる」ことが大切です。行動を起こさないと何も始まりません。

つまり、行動することが一番なのです。行動できた人だけが成功できるスタートラインに立つことができるのです。スタートラインに立たなかったら何も始まりません。

これから、いくつかのコーチングテクニックを紹介していきますが、

これらのコーチングテクニックを実践してもらうことで、職場や家庭での人間関係が良くなり、皆さんが幸せで充実した生活をすごしてもらうきっかけに繋がれば嬉しいです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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